仕事やプライベートでときどき絡んでくる貿易実務のお話…
せっかくなので「貿易関係の用語などある程度覚えてしまった方が何かと役に立つのでは?」と思い貿易実務検定C級を受験してみました
私の勤めている会社ではこちらの資格が援助対象となっていますので、申請すれば交通費や受験料が補助されます
合格すると「報奨金ももらえてラッキー!」という下心もありつつ… 行ってみよう!
受験情報
主催団体
主催団体は、日本貿易実務検定協会となっています
株式会社 マウンハーフジャパンという企業が大本のようで、こちらの会社はマーケティング・ビジネス実務検定を主催している国際実務マーケティング協会の大本でもあるようです
試験日程
試験日情報は以下主催団体のホームページに記載されています
C級については年間で4回受験できるチャンスがあるようです
他の級と日程が異なる場合もあるため注意が必要です!
試験方法は、私が受験した際はまだコロナの影響が少ない頃でしたので普通に受験会場に行って試験を受けました
現在はコロナ対策としてWeb試験を実施しているようです
自宅でテストを受けられるため、試験会場の遠方にお住まいの方にはチャンスだと思います
私は2時間くらいかけて受験会場まで行っていたのでうらやましい限り…
Web試験の場合は不合格になっても、無料で再チャレンジができるようです(会場受験のときはそのような制度はありませんでした)
試験科目
試験科目は大きく分けて「貿易実務」と「貿易実務英語」の2科目に分かれており、それぞれに制限時間が設定されています
順番としては先に「貿易実務」の回答が終了しないと「貿易実務英語」は回答を開始できないようになっています
「貿易実務」の回答が終わった後は一時休憩した後で「貿易実務英語」の回答を進める流れとなります
(合格基準点)
「貿易実務」の配点が150点、「貿易実務英語」の配点が50点の計200点満点のうち80%の160点が合格基準点とされています
(貿易実務の試験内容)
制限時間は60分に設定されていてWeb試験になってからは試験日の9:00~15:30(最終エントリーは14:30まで)の間であれば任意の時間に開始できるようになりました
問題形式は以下の通りで各問ごとに制限時間が設定されていますので注意が必要です
また各問題は1~4の順に解いていく必要があり、時間が余った場合でも前に戻って解き直すことは不可とされています
配点 | 問題数 | 制限時間 | 内容 | |
問題1 | 30点 | 20題 | 15分 | 正誤問題(○×式) |
問題2 | 45点 | 20題 | 20分 | 選択式(ABの2択) |
問題3 | 30点 | 10題 | 10分 | 語群選択式 |
問題4 | 45点 | 15題 | 15分 | 三答択一式(ABCの3択) |
合計 | 計150点 | 計65題 | 計60分 |
(貿易実務英語の試験内容)
制限時間は45分に設定されていてWeb試験になってからは試験日の9:30~16:15(最終エントリーは15:30まで)の間であれば任意の時間に開始できるようになりました
問題形式は以下の通りで各問ごとに制限時間が設定されていますので注意が必要です
また各問題は1~3の順に解いていく必要があり、時間が余った場合でも前に戻って解き直すことは不可とされています
配点 | 問題数 | 制限時間 | 内容 | |
問題1 | 20点 | 20題 | 20分 | 英単語などの意味を語群より選択 |
問題2 | 20点 | 10題 | 15分 | 英文和訳(ABCの3択) |
問題3 | 10点 | 2題 | 10分 | 英文解釈(ABCの3択) |
合計 | 計50点 | 計32題 | 計45分 |
勉強方法
独学者向けに以下のページにて貿易実務の内容を解説しております!
ご興味のある方はご参照くださいm(_ _)m
貿易実務英語の学習にはこちら!頻出単語やビジネスレターなど合格に役立つ情報をまとめました。
合格するための勉強方法
主催団体の販売している過去問題を入手することをお勧めします
私はばら売りの過去問を3回分購入し事前に解いてから受験したところ、ほぼほぼ同じ問題が出ましたので、この方法でまず確実に受かるものと思います
ちょっと高めですが問題集を買ってしまっても良いかもしれません
メルカリなどで安く売っていればそれでも良いと思います
Web試験の場合は自宅で受験できるため、カンニングもできてしまうと思いますが、そもそも単語の意味すら分からない状態で一から調べていると結局時間が足りなくなると思いますので過去問を解いて意味を知っておくことは必要です
「貿易実務」の科目の制限時間がペーパーテストだったころは90分だったものがWeb試験では60分に短縮され、各問ごとに制限時間も設定されるようになりました
また問題数については問題1の正誤問題の配点自体は変わりませんが出題数が10題から20題に増えており運営団体側として対策した結果なのだと思われます
Web試験になってからは受験申し込みをすると受験日の数日前にデモテストを受けられるようになりました
ご利用の環境での動作テストだけでなくWeb試験自体に慣れる意味でも回答手順など確認のため実施されることをおススメします
教養としての勉強方法
貿易実務ハンドブック ベーシック版がC級のオフィシャルテキストとなっていますので、まずはこれを読んでいくことをお勧めします
試験内容と同様に内容は「貿易実務」と「貿易実務英語」に分かれています
一通りの用語の意味を理解するのにはオフィシャルテキスト一冊で十分だと思います
まずは輸出入に関する契約交渉の流れと「カネ(代金)・モノ(商品)・カミ(必要書類)」の流れを理解することが重要です
インコタームズの説明図などは上記のテキストよりもネットや他に分かりやすい参考書などもありますので自身で分かりやすいものを使って覚えた方が良いと思います(私は以下のサイトなどを参考にしました)
インコタームズについては費用負担、リスク負担、海上保険について輸出者と輸入者がそれぞれどこまで責任を負うかということがポイントとなります
全部で11種類ありますが、大きく分けでEグループ、Fグループ、Cグループ、Dグループに分かれていますので大枠としては4つのグループで大まかな違いを覚えて、グループ内で個別に違いを考えた方が分かりやすい気がします
youtubeでイーノさんという方が貿易実務について詳しく解説されておられますので、ご興味のある方はチェックされてみてはいかがかと思います
貿易実務英語については、ある程度の英語力のある方であればほとんど勉強しなくても英単語の意味さえ分かればなんとかなってしまう気がします
TOEIC600~700点くらいの人であれば、素の状態でも8割くらいは取れそうな雰囲気
主要な専門用語の邦訳を選択する問題や貿易実務で使用される書類の内容を読み解く問題、あとは英文のビジネスレターの内容を問われる問題が出題されます
こちらで問われるような専門用語と書類の書き方、メールのやりとりの例文などを覚えておくと実務上役に立つのではないかと思います
発生するトラブルなどは概ね内容が決まってますので定型文のリストなどを自分なりに持っていると何かあったときにすぐに使えます
私の体験談
正直なところテストで受かることが目的であれば過去問のみで十分で、そういった意味ではC級はかなり取得しやすいと思います
ちゃんと勉強しようとするとそれなりにボリュームがあり、専門用語も多いため最初は頭が痛くなるかと思います
しかしながら個人的には以下のような状況で役に立つと思いますので、知っておいて損はないかと
- 工作機械の輸出(必要書類の確認、海貨業者(乙仲さん)とのやりとり)
- 中古フォークリフトの輸出(価格交渉など)
- Aliexpressでの輸入(主に何かトラブルが発生した時の対処)
資格を取る理由は人それぞれですが、せっかくやるのであれば人生の糧になるように目標を持って取り組むのが良いと思います
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