貿易実務検定C級の受験を控えている方々に向けて、貿易保険に関する重要なポイントをまとめました♪
この記事を通じて、試験で問われる基本的な知識を効率的に学べます。
貿易保険の概要
貿易保険は、国際取引に伴うさまざまなリスクをカバーするための保険制度です。
日本では、独立行政法人 日本貿易保険(NEXI)が運営しています。この保険は、通常の民間保険(貨物海上保険)ではカバーできないリスク、特に非常危険や信用危険による輸出不能、代金回収不能等による損害を補償します。
主なリスクと適用範囲
貿易保険がカバーする主なリスクは、非常危険と信用危険の2種類です。
非常危険は、取引当事者に責任のない不可抗力による危険であり、以下内容が含まれます。
- 輸入国での輸入制限や為替取引の制限
- 戦争、革命、テロ行為
- ストライキによる船積不能や代金回収不能
- その他、取引当事者の責任によらない不可抗力的な危険
信用危険は取引当事者に責任のある危険であり、以下内容が含まれます。
- 取引相手の破産等
- 取引相手の責任により発生する危険
保険の適用範囲
保険の適用範囲は主に、輸出貨物・仲介貨物の船積不能による損失、および輸出契約、仲介貿易契約、技術提供契約に関する船積後の代金・対価の回収不能による損失をカバーします。
貿易保険の種類と特徴
貿易実務検定C級では、複数の貿易保険の種類について基本的な理解が求められます。
主な種類には、貿易一般保険、輸出手形保険、限度額設定型貿易保険、中小企業・農林水産業輸出代金保険、簡易通知型包括保険、前払輸入保険などがあります。特に貿易一般保険と輸出手形保険について問われることが多い傾向にあります。
貿易一般保険の特徴
- 輸出者向けの保険
- 非常危険、信用危険による輸出不能、代金回収不能等の損害をカバー
- 損害額の100%が補填されるわけではない
輸出手形保険の特徴
- 買取銀行向けの保険
- 輸出者発行の荷為替手形が不渡りとなった場合の損失を補填
- 輸出者が保険料を負担
- 保険金額は最大で手形金額の95%
貿易に関する全体的な流れについて貿易保険と合わせて理解を深めたい方は以下の記事をご参照ください(^^♪
貿易保険の利用条件と契約形態
貿易保険を利用するには、NEXIに登録してシッパーコードを取得する必要があります。また、取引先が海外商社名簿に登録され、一定格付け以上であることも条件となります。貿易一般保険の契約形態には、個別保険と包括保険の2種類があります。
個別保険は、輸出者が希望する個々の輸出契約ごとに保険契約を締結するものです。
一方で、包括保険は一定期間内のすべての輸出契約を対象とし、商品別組合別包括保険と企業別包括保険があります。
まとめ
貿易実務検定C級では、貿易保険の役割、主なリスクの種類、基本的な保険の種類などが出題される可能性が高いです!
この記事で紹介した内容を理解し、それぞれの特徴を把握することで、試験対策に役立つでしょう。貿易保険は国際取引におけるリスク管理の重要なツールであり、その基本的な知識は貿易実務において不可欠となります。
前回・次回の内容紹介
前回は「貨物海上保険」について解説しております(^^♪
次回は「PL保険」について解説して行きます(^^♪
貿易実務英語の対策
英語対策については以下の記事にて解説しております(^^♪
貿易実務検定 C級の受験情報
受験情報につきましては以下の記事にて解説をしております!
スケジュールに合わせた目標設定が大事!
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