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財務分析っていったい何なのさ?

教養的な何か

先日、経営やら財務関連やらの研修を受けている会社の同僚から「レポートで連結法と持分法を使った貸借対照表の計算課題があるんですけどやりかたを教えてくれません?」と持ち掛けられました

「何?持分法って…」

少なくとも私が受験した際は簿記2級の範囲に「持分法」などという単語はなかったように思います

「それって簿記1級の範囲じゃね?そもそも連結決算の話題が出る時点で2級以上のレベルでしょ!!」

みたいなやり取りの後、結局Google先生に聞いてみることになりました

調べてみるとやはり1級の範囲っぽい… 連結法(全部連結)については2級の範囲で習ったような気がするし考え方としても比較的わかりやすいのですが、持分法は株式の持分の比率によって子会社や関連会社の財務諸表の数字を連結の方に取込む際に比率を掛けなきゃいけないような話のようです

何を言っているのか自分でもよく分からないので、備忘録代わりにちょっとその辺を整理してみました

子会社と関連会社の違い

子会社と関連会社は持分によって以下のように分かれるそうです

  • 完全子会社:議決権のある株式を100%保有
  • 子会社:  50%超
  • 関連会社: 20%以上 50%以下

連結法(全部連結)

親会社と子会社の財務諸表(損益計算書と貸借対照表)を一度全部合算して、親会社の持分以外(非支配株主分)を控除する

当然ですが親会社が保有する子会社株式と該当する子会社の資本金部分は、そのまま合算するとダブルカウントになってしまうため相殺させます

持分法

親会社の持分の比率分だけ連結決算に取り込む

子会社もしくは関連会社の当期純利益(または損失)に持ち株比率を掛けた金額を営業外収益(もしくは費用)として損益計算書上で処理する

貸借対照表には当期純利益(損失)分が純資産(表の右下:貸方)として計上され全体の資産(表の左側:借方)も同額が計上される(配当金としてもらっていれば現金などが増えるはず)

社内研修に思うこと

技術系の一般職員に財務分析とか勉強させてどんな意味があるのだろうか?

同然出世していって管理職やら役員やらになるのであれば意味があると思うのですが…

「経営者視点で物事を考えるのが重要」とはよく言いますが、そもそも財務分析の知識だけあっても分析するために必要な財務データなりは一般職員では手に入らないだろうし、むしろ簡単に手に入ったら社内秘的なもののセキュリティー上 問題ある気がします

そもそも一般職員には通常業務があるのに「経営者視点で物事を考える」こともやんなきゃいけないなら当の経営者は何をするのさ? トイレ掃除と蛍光灯交換でもするのか?

必要な情報が与えられない人に分析の知識だけ入れても、すぐには役に立たないし、結局現状の業務とあまり関係しないから本人のモチベーションも上がらず、必要になったときにまた勉強し直すことになるだけでは?

とまぁ… ネガティブなことばかり言っていてもしょうがないので、じゃあどういう形が良いかと考えますと…

個人的には一般職員レベルであれば高度な財務分析の知識よりも簿記3級であったり、2級の範囲でも簡単な工業簿記(原価計算など)を教えた方が財務的な大まかな全体像が見えるし、技術系なら原価計算とか知っておいた方が日々の改善に活かせる気がする

その上で個人的に興味を持てるなら、その先も勉強するって方が会社にとっても個人にとっても最適解なのではないでしょうか?

そんな感じで簿記1級の範囲についても、ちょぼちょぼと勉強して行ければ良いことがあるのやもしれません

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