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ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集 を読んでみた!

本の紹介

タルムードとはヘブライ語で「研究」「学習」を意味する言葉であり、モーセが伝えた口伝律法を収めた文章群のことを指し示すそうです!

収められている数々の説話を通し「もしこういった場面に遭遇したらどう対応するか?」といったことを考える訓練をする

答えに対し「なぜ?」を繰り返し問いかける、ここから学ぶ文化が醸成されていると言え、これによりリスクコントロールを学び、人生を豊かにする生き方を模索する

それがユダヤの教えとのことです!!

ノーペイン・ノーゲイン

~ユダヤ人の根底に流れる思想として「ノーペイン・ノーゲイン」と呼ばれる法則が存在する~

~「犠牲なくして成功なし」「失ったものの大きさと成功は比例する」という考えである~

これはモーセに連れられエジプトを脱出した際に住み慣れた土地や財産をすべて捨てて行ったことに由来すると言われます!

「何も失わずに楽をして成功することはあり得ない」

そして重要なことは「捨てる痛みが先である」ということ

ゲインが見えてから捨てるようではだめで捨てなければ道が拓けない

これは安易な儲け話への警鐘とも言えます!

また本人の覚悟や心意気を育てることに役立つと考えられるのではないでしょうか?

豊かさの次には必ず大貧困が来る

~豊かさの次には必ず大貧困が来る~

~しかし貧困の次に豊かさが来るとは限らない~

貧困から抜け出せるのは準備をした人だけとのことのようです!

タルムードを通じてこれを必死に考えるように教えられる

企業であれば「内部留保をため込む」「人材を育成する」「投資をする」こうしたことが必要だと思われます

貧しいものに手を差し伸べよ

一方で「貧しいものに手を差し伸べよ」とも教えられています!

この考えはキリスト教やイスラム教へも影響を与えていると考えられます

ユダヤにおいては貧しい人に金を貸し与えることは金持ちの義務とされています!

これに対して日本の場合には担保がないと銀行などはお金を貸してはくれない

日本のこのような土壌だとベンチャーなどは育ちにくいようです

ユダヤ人の人口は1,300万人ほどだそうですが、大きな成功を収める人が多いのはこうした文化が根付いていることが一因とされています

「富は独り占めしてはならない、貧しいものに分け与えよ」という思想は国など大きな枠組みで考えた場合には効率的に発展を促す効果があると思われます(^^♪

「貧しいもの」というのも怠惰によって貧しいものを認めているわけではなく、巡り合わせの上でどうしても貧しい時期と言うものが訪れるというのが根本にある

そうした場合はお互いに助け合うことが重要であるということらしいです!

正直な生き方にお金は宿る

タルムードではお金に関する教えも具体的な形で教えられています!

お金の大切さと魔力の両面を考えることが重要であるということ

「商売で大切なのは、お金そのものではなく正直な生き方を貫くことである」 とされています

お金は大切なものであり、人生を幸福にするものの一つとされると同時に、一方でお金の持つ魔力については追求しすぎると「適正さ」「正直さ」を忘れてしまうことが戒めとして教えられます!

お金を必要以上に持ち、物質的に裕福になったとしても精神的な豊かさが必ずしも手に入るとは限らない、むしろ必要以上にお金を集めることで精神的な豊かさは失われる可能性が高まるとさえ言えます!

ユダヤ教の教えは総じて「人とは違うようになるための教育」と考ることができます

人それぞれであるのに一律に教育してもうまくいかないことを分かっているためでしょう

個性を大切にするということは、「リスク分散」「多様性」へとつながります!

人生を切り拓く知恵は、お金や物質的な財産とは異なり誰にも奪えず、失われることもない

そうした教えが貴重なのだと思います(^^♪

参考書籍

ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集 

石角完爾 著、株式会社 集英社 発行 

2012年4月25日 第1刷発行、2021年7月26日 第9刷発行

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