前回の精算表の作り方の解説にて損益計算書と貸借対照表を作成するための計算が完了しました!
最後に精算表に記載された数値を損益計算書と貸借対照表の正式な書式に転記する作業が必要となります(^^♪
精算表の値をほとんどそのまま書き写すだけの作業となりますが、一部の勘定科目については名称を変更する必要がありますので注意が必要です
今回は全体の解説では第20回目となります!
今日もガンバル!
損益計算書および貸借対照表について
損益計算書と貸借対照表についておさらいすると以下のような定義となります
これらをまとめて財務諸表と呼ぶこともあります!
損益計算書 | 当期の企業活動による収益と費用の内訳を記載し会社外部の関係者に報告するための書類 1年間の収益、費用、利益について内訳が分かり、いくらもうけたのかが明確となる |
貸借対照表 | 当期期末時点での資産、負債、純資産の内訳を記載し会社外部の関係者に報告するための書類 期末時点での会社の財産、借入金などの内訳、財務状況が明確となる |
前回作成した精算表は以下の通りです
こちらの表の損益計算書と貸借対照表の項目の数値を書き写していくこととなります
損益計算書の作成
上記の精算表から作成した損益計算書が以下の通りとなります
ここで注意が必要なことは精算表で「売上」「仕入」としていた勘定科目について、それぞれ「売上高」「売上原価」と名前が変わっている点です
その他の勘定科目については精算表の値を該当する項目に転記することで完成します
収益と費用の差額が左側に来る場合は当期純利益となり、右側に来る場合は当期純損失という扱いになり、最後に収益と費用のそれぞれの合計は一致する形となります
貸借対照表の作成
損益計算書と同様に精算表の値を書き写していきます
注意点としては貸倒引当金と減価償却累計額について精算表では貸方に記載されていますが、これらは資産のマイナス勘定のため貸借対照表に記載する際は資産の項目にマイナス(△記号)で記載することとなります
ここでは貸倒引当金については受取手形の3%分(600円)と売掛金の3%分(2,400円)とそれぞれ分けて記載していますがまとめて記載する場合もあります
勘定科目としては精算表で「繰越商品」とされているものが貸借対照表では「商品」という名称に変わっていることも注意が必要です
また繰越利益剰余金につきましては期首時点の150,000円に当期純利益である276,000円を足して426,000円とすることも忘れないように気を付けてください!
最終的には「資産」と「負債・純資産」の合計値は必ず一致する形となります
前回・次回の内容紹介
前回は「精算表の作り方!」の解説をしております!
次回は「証憑について!」の解説を進めたいと思います(^^♪
簿記3級試験の受験情報
受験情報につきましては以下の記事にて解説をしております!
スケジュールに合わせた目標設定が大事!
簿記の活用方法
簿記の知識を有効活用する方法については以下の記事にて解説をしておりますので、ご興味がありましたら参照いただけますと幸いです!
参考動画のご紹介
下記のyoutube動画を参考にさせていただいておりますので、ご興味のある方はご参照くださいm(_ _)m
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