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【日商簿記3級の勉強】No.09 決算整理仕訳①

資格・検定

簿記においては期中に発生する仕訳の他に期末に行う決算整理仕訳があります!

前回は決算の流れについて概略を解説しましたが、今回から5回に分けて決算整理仕訳の具体的な内容についてまとめて行きたいと思います!

今回は第9回目となります!

ミケ
ミケ

今日もガンバル!

決算整理仕訳の解説

現金過不足の精算

決算時に「現金過不足」が残った場合には「雑益(収益)」または「雑損(費用)」の勘定科目に振り替えます

現金過不足の仕訳については以下のような流れになります

例1)期中である1月15日に手元にある現金を集計したら15,000円であったが、帳簿上の現金残高は11,500円であった

現金 3,500現金過不足 3,500
(資産の増加)(仮の勘定)

例2)現金過不足のうち2,000円については売掛金を回収した際の仕訳を忘れたことによるものであった

現金過不足 2,000売掛金 2,000
(仮の勘定)(資産の減少)

例3)決算時(3月31日)に原因が判明しなかった現金過不足が貸方に1,500円分残っている

現金過不足 1,500雑益 1,500
(仮の勘定)(収益の増加)

例1)の仕訳にて帳簿上の残高は15,000円となり手元の現金残高と一致します

例2)の仕訳で期中に「現金過不足」の原因の一部が判明し修正されますが、最終的に原因の分からなかった分については例3)のように雑益または雑損として処理し、「現金過不足」としている仮の勘定科目は精算されます

上の例は期中に現金に差額があることが判明した場合となりますが、期末に差額が判明した場合は以下のようになり「現金過不足」とはせず、直接「雑益(収益)」または「雑損(費用)」で仕訳を行います

例4)決算時(3月31日)に手元にある現金を集計したら15,000円であったが、帳簿上の現金残高は16,000円であり差額の原因は不明である

雑損 1,000現金 1,000
(費用の増加)(資産の減少)

現金過不足を含む「現金」に関する仕訳につきましてはNo.02の記事にて解説しておりますのでご参照ください!

【日商簿記3級の勉強】No.02 「現金」について
簿記3級試験の対策として勉強する内容について順を追っておさらいしていきたいと思います!今回は第2回目ということで勘定科目の「現金」に関する項目をまとめたいと思います。

当座預金のマイナス残高の借入金への振り替え

当座預金の残高がマイナスとなるケースのことを当座借越と呼びます

これは借金のようなものですが、通常お金を銀行から借りる際は、

  1. 借入れの申込み
  2. 審査
  3. 契約締結
  4. お金を借りる

という流れになり都度、この手順を行うことは面倒でもあります

そこで、事前に当社と銀行の間で当座借越契約を結んでおくことで限度額(当座借越限度額)までであれば、いつでもすぐに借りられる状態となり、当座預金の残高が足りない場合は銀行が立て替えてくれるようになります

仕訳の例は以下の通りとなります

仕訳では「当座借越(負債)」または「借入金(負債)」の勘定科目を用います

例5)商品仕入れのため100,000円について当座預金から支払いを行った。ただし当座預金残高は50,000円であるが、当社は銀行と当座借越契約を結んでおり限度額は1,000,000円としている

仕入 100,000当座預金 100,000
(費用の増加)(資産の減少)

ここで当座預金残高がマイナスしている分の50,000円については決算時と期首の時点における振替えが発生します

【決算時】決算での一時的な仕訳となります

当座預金 50,000借入金 50,000
(資産の増加)(負債の増加)

【期首】決算時の一時的な処理を取り消すために再振替仕訳を行います

借入金 50,000当座預金 50,000
(負債の減少)(資産の減少)

当座借越を含む「預金」に関する仕訳につきましてはNo.03の記事にて解説しておりますのでご参照ください!

【日商簿記3級の勉強】No.03 「預金」について
簿記3級試験の対策として勉強する内容について順を追っておさらいしていきたいと思います!今回は第3回目ということで勘定科目の「預金」に関する項目をまとめたいと思います。

残った郵便切手や収入印紙などの貯蔵品への振り替え

決算時点で手元に残っている郵便切手や収入印紙については「貯蔵品(資産)」の勘定科目に計上します(これにより貸借対照表に貯蔵品の項目として乗ります)

さらに翌期の期首時点で決算時の逆仕訳を行い、翌期の費用に含めるようにします

これを再振替仕訳と呼びます

仕訳の例は以下の通りとなります

例6)2月15日(期中)に購入時した1枚200円の収入印紙について10枚が期末時点で残っていた

(決算整理仕訳)

貯蔵品 2,000租税公課 2,000
(資産の増加)(費用の減少)

(翌期の期首の再振替仕訳)

租税公課 2,000貯蔵品 2,000
(費用の増加)(資産の減少)

前回・次回の内容紹介

前回は「決算の流れ」に関する解説をしております!

【日商簿記3級の勉強】No.08 決算の流れ
簿記においては期中に発生する仕訳の他に期末に行う決算整理仕訳があります!今回はまず決算の流れについて確認し、そこで行われる決算整理仕訳にどのようなものがあるのか概略を解説したいと思います!

次回は「決算整理仕訳② 経過勘定」に関する解説をしております!

【日商簿記3級の勉強】No.10 決算整理仕訳② 経過勘定
簿記においては期中に発生する仕訳の他に期末に行う決算整理仕訳があります!前回は決算整理仕訳①について解説しましたが、今回は決算整理仕訳5回の内の2回目となります!

簿記3級試験の受験情報

受験情報につきましては以下の記事にて解説をしております!

サム
サム

スケジュールに合わせた目標設定が大事!

日商簿記3級の試験内容まとめ
簿記はビジネスにおける経済活動を数字として記録しておくための手法です!経営者であれば決算書を正しく読み解くために必要な知識であることはもちろんのこと、購買部門であれば商品の売買取引、製造部門であればコスト管理のための原価計算など社会人の基礎知識として誰もが取っておきたい資格の一つです

簿記の活用方法

簿記の知識を有効活用する方法については以下の記事にて解説をしておりますので、ご興味がありましたら参照いただけますと幸いです!

簿記3級は役に立つのか?
日商簿記は人気資格の一つですが、実際に資格を取ってみた経験をもとに役に立ったのかを解説したいと思います!

参考動画のご紹介

下記のyoutube動画を参考にさせていただいておりますので、ご興味のある方はご参照くださいm(_ _)m

簿記3級独学応援っ!⑨決算整理仕訳1/3 【基礎18回+じっくり復習6回】『未収収益 未払費用 前受収益 前払費用 当座借越、現金過不足、当座借越、貯蔵品』
【簿記3級の動画は全部で24個です(基礎18個+じっくり復習6個)】【学習する内容が多いため、解説がやや速いです。「速い!」と感じた方は、適宜静止してご視聴いただいたり、再生速度を落としていただくなり、もしくは2度ご視聴していただくなりでご対応をお願いいたします。】簿記3級動画9本目「⑨決算整理仕訳1/3」です!...

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