スポンサーリンク

【Googleで始める自分だけのAI】No.02 AIはGoogleアカウントから始める。無料・もう持っている・どこでも通用する3つの理由

リビングで60代の女性がスマートフォンを見ながら、手元の鍵に気づいて笑顔になっているイラスト AI活用

「AIを始めたいけれど、どれを選べばいいのかわからない」。最初の一歩で止まる理由として、とてもよく聞く言葉です。

AIのサービスはいくつもあり、名前も機能も料金もばらばらです。比べているうちに疲れてしまい、結局どれにも手をつけないまま、という方も多いのではないでしょうか。

前回は、50〜60代の3人に1人がまだAIを使っておらず、その多くは能力ではなく「入口」で止まっている、というお話をしました。今回は、その入口として、なぜGoogleを選ぶのかを3つの理由でお伝えします。

理由 ひとことで言うと
1. お金がかからない Geminiは無料のプランで始められる
2. 入場券はもう持っている GmailかAndroidがあれば、Googleアカウントはもう手元にある
3. どこでも通用する 「Googleで続ける」で、別のAIにもそのまま使える

理由1:お金がかからない

1つめの理由は、お金がかからないことです。

Googleが提供している対話型のAI「Gemini」には、無料のプランがあります。カード番号の入力も、有料プランへの登録もせずに使い始められます。

「有料なら使わない」は健全な感覚

世の中のAIサービスの多くは、無料で試せる範囲を狭くして、本格的に使おうとすると月額の支払いを求めてきます。カード番号を入れる画面が出てきた瞬間に手が止まった、という経験をお持ちの方もいるでしょう。

その感覚は、けちでも消極的でもありません。まだ役に立つかどうかもわからないものに、毎月お金を払い続ける決断など、普通はできないからです。

Geminiにも有料のプランはあり、2026年10月時点ではいちばん安いものが月725円です。けれども、それを検討するのは、無料の範囲で使ってみて価値を自分で確かめたあとで十分です。判断する材料を手に入れる前に、お金を払う必要はありません。

理由2:入場券は、もう持っている可能性が高い

2つめの理由は、AIを使うための入場券を、すでに持っている可能性が高いことです。

入場券とは、Googleアカウントのことです。次のどちらかに当てはまれば、あなたはもうGoogleアカウントを持っています。

  • 自分あてのGmailのアドレスがある
  • Androidのスマートフォンを使っている

「持っていた」と気づく人は多い

スマートフォンを買ったときに、お店の方が初期設定をしてくれたという方も多いはずです。あの作業の中に、Googleアカウントの登録が含まれていることがよくあります。知らないうちに、入場券を受け取っていたわけです。

なお、YouTubeで動画を見たことがあるだけでは、アカウントを持っているとは限りません。YouTubeは登録しなくても見られるからです。

iPhoneでアプリを入れたことがある、というのも別の仕組みなので判断の材料になりません。確かめるべきなのは、Gmailのアドレスがあるかどうかです。

新しく登録しなくていい、という安心

これは想像以上に大きなことです。多くの人がAIの手前で止まる理由の一つは、新しく何かに登録すること自体への抵抗だからです。

知らないサービスに名前と連絡先を渡すのは、誰だって気が進みません。すでに持っているものを使うだけなら、新しい契約もなく、新しい会社に情報が渡ることもありません。いままで開けていなかった扉を、開けるだけです。

もし持っていなかったとしても、心配はいりません。次回、アカウントを整えるときの考え方を、つまずきやすい場所と一緒にお伝えします。

理由3:どのAIにも通用する、共通の身分証になる

3つめの理由が、この連載でいちばんお伝えしたいことです。Googleアカウントは、この先どのAIを使うときにも通用する、共通の身分証になります。

「Googleで続ける」ボタンひとつで登録できる

AIはGoogle以外にもあり、それぞれ得意なことが少しずつ違います。いつか別のAIを試したくなったとき、また一から登録し直すのかと思うと、気が重くなるかもしれません。

けれども実際には、多くのサービスで「Googleで続ける」というボタンを押すだけで登録が終わります。新しいIDを考える必要も、新しいパスワードを覚え直す必要もありません。手元の一枚の入場券が、別の入口でもそのまま通用するのです。

一枚のカードを手にした人の前に形の違う扉がいくつも並び、どの扉も開いているイラスト

以前、このブログで「ChatGPTを使ってみた!!」という記事を書きました。こうした別のAIを試すときにも、同じ入場券が使えます。

資料が一つのサービスに閉じ込められない

もう一つ、見落としがちですが大きな利点があります。写真や書類を「Googleドライブ」という保管場所に置いておけば、別のAIを使いたくなったときにも、そこから取り出して読ませられることです。

ドライブと直接つなげられるサービスもあれば、いったん手元に取り出してから渡す必要があるサービスもあります。そこは相手によって違います。それでも、時間をかけて集めた資料が一つのサービスに閉じ込められずに済む、という点は変わりません。

つまり、Googleアカウントを整えることは、Googleのためだけの準備ではありません。これから先に何が出てきても通用する、いちばん最初の一枚を手に入れる作業なのです。

この連載でたどる道のり

最後に、この連載がどこへ向かうのかを確かめておきます。行き先がわかっていれば、途中で迷いにくくなるからです。

  1. 入場券を整える:Googleアカウントを確かめ、Gmailを開き、パスワードと二重の鍵の扱いを決める
  2. Geminiと言葉を交わす:最初の一往復から、話しかけ方、聞き返し方、答えが違ったときの直し方まで
  3. 自分の資料を読ませる:Googleドライブに資料を置き、その資料だけを読んで答えるAIをつくる

1つめは地味ですが、いちばん大事な土台です。ここが固まっていないと、あとで必ず不安が戻ってきます。

元にした本では、この3つを「3日」で進めます。ただし、1日で読み切る必要はありません。1つめだけで1週間かけてもかまいませんし、途中で止まっても何も失われません。

わからなくなったら、AIそのものに聞く

進めていくと、きっと「ここがわからない」という場面が出てきます。そんなとき、聞ける相手がひとりいます。これから使おうとしている、AIそのものです。

Geminiは、Webブラウザで「Gemini」と検索して開けば、ログインしないままでも一部の機能を試せます。ただしログインしていないと、会話の記録は残りません。あくまで、詰まったときの相談窓口だと考えてください。

たとえば、こう聞いてみてください。

  • 「AIを使うのは初めてです。Googleアカウントとは何のことか、中学生にもわかるように説明してください。」
  • 「Gmailのアドレスを持っているかどうか、スマートフォンで確かめる方法を教えてください。私はAndroidを使っています。」

この連載に書いてあることを、別の言葉でもう一度説明してくれます。同じことを二通りの言い方で聞くと、急にわかることがあります。

まとめ

  • Geminiには無料のプランがあり、カード番号を入れずに始められる。有料を考えるのは、価値を確かめてからでよい
  • 自分のGmailのアドレスがあるか、Androidを使っていれば、Googleアカウントはもう持っている
  • Googleアカウントは「Googleで続ける」で多くのサービスに使える、共通の身分証になる
  • Googleドライブに置いた資料は、別のAIを使うときにも持ち出せる
  • わからなくなったら、Geminiそのものに聞けばよい

次回は、入場券であるGoogleアカウントを整えます。パスワードを忘れないための考え方、二重の鍵の意味、そして家族と分け合わないほうがよい理由をお伝えします。

連載「Googleで始める自分だけのAI」目次

  • No.01 50〜60代の3人に1人がAI未使用。止まっているのは能力ではなく「入口」
  • No.02 AIはGoogleアカウントから始める。無料・もう持っている・どこでも通用する3つの理由(この記事)
  • No.03 Googleアカウントの「入場券」を整える ― パスワードの考え方、2段階認証、家族と分け合わない
  • No.04 Geminiを安心して使う3つのルール ― 個人情報は書かない、答えは下書き、わからなければ聞き返す
  • No.05 最初の一週間に試したい5つの使い道と、聞き方に迷ったときの相談のしかた
  • No.06 AIが「自分事」になる瞬間 ― Googleドライブに資料を置き、引き出しを仕切る
  • No.07 NotebookLMは「GeminiNotebook」に。自分の資料だけを読むAIのつくり方と育て方
  • No.08(最終回)連載のもとになった本の紹介

この連載のもとになった本

この連載は、拙著『Googleアカウントひとつ 3日でつくる自分だけのAI 「大事なのはわかってる、でも使えてない」からの卒業講座』(Kindle版)の内容をもとにしています。

本では、Googleアカウントの確認から、Geminiとの話し方、Googleドライブへの資料の置き方、GeminiNotebookで自分の資料だけを読むAIをつくるところまでを、3日分の道のりとして一冊にまとめました。新しいアプリも月額料金も使わず、スマートフォンひとつで進められるように、画面ごとの手順と図解を載せています。

Amazonで『Googleアカウントひとつ 3日でつくる自分だけのAI』を見る

※このリンクはAmazonアソシエイトのリンクです。

出典:Google「Gemini のプラン」、Gemini アプリ ヘルプ「Gemini アプリへのログインに必要なもの」

コメント

タイトルとURLをコピーしました